気まま図書館

小説の感想、解説を書いていきます。

2021-04-27から1日間の記事一覧

【短編】『杜子春』芥川龍之介

芥川龍之介といえば、『羅生門』を始めとし、教科書にも採用される比較的読むのに苦労しない短編が多いイメージです。 今作も昔の唐の国を舞台にはしていますが、わりと読みやすく、子どもにも読めそうな内容です。 主人公である杜子春は、貧困に陥っている…

【短編】『日々移動する腎臓のかたちをした石』村上春樹

村上春樹の『東京奇譚集』の第三作目です。 前回、前々回と引き続き村上春樹のレビューをすることになります。 久々に読むとやっぱり面白い村上春樹。 読みやすい文章に、何気ない現実。そこにほんのりミステリアスな雰囲気を携えた世界が魅力的です。 村上…