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小説の感想、解説を書いていきます。

【長編】『カラマーゾフの兄弟2』フョードル・ドストエフスキー


カラマーゾフ2巻目読み終えました。

まだ物語の序盤ではありますが、2巻ラストのゾシマ長老の回想などはかなり奥深いテーマを感じます。 
この、アレクセイが書き記したとされているゾシマ長老の死に際の回想録は、これから起きる本書の中での現実の出来事と多少リンクするところがあります。

それは3巻以降を読み進めていく上で判明するのですが、この回想録自体がすでに神々しく、全ての真理を説いているかのような内容となっているので、そのリンクしている部分に気づかないかもしれません。

 

しかし、ゾシマ長老がアレクセイに長男ドミートリィの行方を探すよう説得していたのは、彼の記憶から予測できる、これからの悲劇をなんとかして食い止めようとしていたのでしょうか。

 

これから先は、長編ドミートリィがしたとされる殺人の話がメインとなっていきます。

私は前回3巻以降から難しく感じたのですが、今回はどうでしょう。

楽しみではあります。